上杉千恵子が描く「保育」の未来

「保育は、優しさと未来をつなぐ架け橋」
上杉千恵子が掲げるエシカル・エデュケーションの理念は、単なる保育技術の習得に留まりません。それは、保育士自身の内面を見つめ直し、自分らしさを大切にしながら、他者を思いやる力を育むプロセスです。この理念の背景には、上杉が長年保育現場で向き合ってきた「子どもたちの未来を守る」という強い想いがあります。
「絵本と遊びを通じて、子どもの心を育む」
上杉が保育士として第一歩を踏み出して以来、大切にしているのが絵本や遊びの力です。これらは単なる道具ではなく、子どもたちが感性を磨き、自分の世界を広げるための重要な媒体です。その可能性を信じ、保育環境の中で絵本や遊びを中心に据えた独自のメソッドを確立しました。彼女が手がける研修や講演には、絵本や遊びを通じて「保育の原点に立ち返る」時間が組み込まれています。


「保育士にとって、エシカルな心とは何か」
保育士自身が幸せでなければ、子どもたちに優しさや思いやりを伝えることはできません。上杉が提唱するエシカルな保育とは、保育士が自分の価値観や目標を大切にしながら、子どもたち一人ひとりの個性を認め、共に育ち合うものです。保育士としての成長は、子どもたちへの最高の贈り物になると、彼女は信じています。
「大分から全国へ、そして世界へ」
これまでに大分県内の多くの保育園で研修を行い、現場の保育士たちと共に悩み、学び、成長してきました。エシカル・エデュケーション・アカデミアを通じて、上杉の想いは地域を超え、日本全国、さらには世界へと広がっています。「思いやりと優しさでつながる社会をつくる」。それが彼女の目指す未来です。

上杉千恵子‐プロフィール‐
保育環境クリエイター・アドバイザー
一般社団法人エシカル・エデュケーション・アカデミア 理事・教育ディレクター
幼稚園勤務中にドイツの保育研修を経験し、その先進的な理念に感銘を受ける。
以後、絵本・おもちゃ・わらべうたを柱にした保育実践を展開。
引退後、一人ひとりを大切にする丁寧な乳児保育を学び、2017年に保育研修事業「ブリリアント・フューチャー」を設立。代表講師として、保育環境のインテリアプロデュース、講演、保育セミナーの企画運営など、多岐にわたる活動を行う。大分県内14か所の保育園で保育顧問を務め、絵本や遊びを通じた保育環境の指導に携わる。
2024年、倫理的で人や社会に思いやりを持つ保育「エシカル・エデュケーション」を考案。一般社団法人エシカル・エデュケーション・アカデミアの設立に参画し、教育ディレクターとしてメソッドの開発に取り組む。
現在、初の著書『エシカル・エデュケーション』をエイデル研究所にて執筆中。
